谷渡し提灯祭は 9月の第一土曜日に行われる加茂市場金比羅神社の盆踊りです。小高い山の上の金比羅神社から 深い谷を越え 向かいの金屋山に 綱を張り、大きさ30程の金毘羅提燈50個を吊り 点灯させます。かつて、宇甘川は 高瀬舟が 行き来していました。宇甘川は しばしば氾濫しましたので、宇甘川の交通安全を祈念して 始まった行事であった可能性があります。しかし 高瀬舟は高富・小森付近までしか 登らなかったそうです。祭りが始められた理由は 他の理由 例えば 鉄穴流し 等で 川が荒れ 洪水が起こる事を 鎮めようとしたのかもしれません。金屋は 山が直線的に切り取られており 神原の奥山には 砂を採取したと思われる穴が 幾つもあります。 これ等地の山は 赤土で出来ておりので 砂鉄を採取する為に 土砂が採掘されたのでしょう。
参加者の一番の楽しみは 宝探しのようで、この時間に 最も参加者が増えてきました。盆踊りに 飽きると 多くの人は夕涼みをし、次の出し物を待っていました。約5cmの紙変に 印鑑が 捺印された当たりくじを 無数の外れくじに 混ぜて 肝煎が 境内にまき散らします。当たりくじに類似した 外れくじも混ざっています。団扇や 箒で巧みに くじを 裏返すのが要領です。
懸賞を受け取り終わると 多くの人達は 消防車の待機する川べりに 移動します。宇甘川対岸から花火は 打ち上げられるからです。花火の見やすい高台に移動する人達もいます。打ち上げられる花火を見ながら、人々は 踊り疲れたのか お酒ののせいなのか 急ぐ様子もなく ゾロゾロと移動します。宝探しに 興味のない 若者達等は 川べりの特等席や 花火の観賞しやすいお宅の庭に集まって 酒宴を開きながら 待ち構えています。残念ながら 今年は仕掛け花火が有りませんでした。この間 祭の肝煎達は 大忙しで 片付けに奔走します。その手際よさには 感心させられました。祭りの準備から 片付け迄 祭りの肝煎 に 休む時間等ありません。観光客の 私にとっては 感謝 感謝 その上にまた感謝。 平成28年(2016年)9月3日
懸賞を受け取り終わると 消防車の待機する川べりに 移動します。
宇甘川対岸から花火は打ち上げられます。
今年は仕掛け花火が有りませんでした。
平成28年(2016年)9月3日