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独身の女神の不満Dissatisfaction of unmarried goddesses
昔 昔人間が日本に生まれて間もなの頃 三谷の森神社に祀られた宇迦之御霊神は「なぜ私のような 立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花の様な美貌と高い教養を持ち合わした 清らかな乙女が 片田舎とは言え もう何千年も待ち続けているのに 恋の一つもできんのじゃろうか。人間も神様達も 男なら 一度ぐれえ 振り向いてくれようものぅと 運命の意地悪を 嘆いていました。するとある日 高谷に祭られていた弥都波能売神Mizuha-no-me-no-kamが暇をもてあそび三谷にやってきました。浮かない顔の宇迦之御霊神をみて「どうしたんじゃ。病気なん。」と尋ねると三谷の神は「うん。うちゃぁ 縁結びの神じゃぁねぇんに 当て付けがましゅう 若ぇアベックが 手ぇ繋ぎ合ぅて 恋の成就ぅ願うて来るんじゃ。脳味噌 グチャグチャに なるんよ。うちも 恋い してみとうなるんじゃ。」と答えたのです。すると高谷の神は「うちは人間の男にゃぁ持てて持てて信じられん程に持てるんじゃ。うちを喜ばそうと しとるんじゃろうが 男共ぁ ど奴もけぇつも 持ち物ばぁ自慢ばかりしくさって 形ぁ取って奉納してくるんじゃ。その形の像とくりゃぁ嘘ばぁじゃ。 中にゃぁうちの背丈を越える物んも あるんよ。 大嘘つきの男共の尻にも 背にも 松が生えたのぅ見た事ぁありゃぁせん。五十猛や 大屋津姫や抓津姫ぁ よう松ぅ育てられんのじゃろうか。真面目に 声もかけてくれんのんで恋をした事ぁねぇんじゃぁ。」と愚痴をこぼしたのです。ニ神は意気投合し有って「うち等ぁ女子じゃもの 恋人や 子供が欲しい。」と 言うと 神様の中の神様である峠Tawaの天照大御神が聞き付けて話に割り込み「うちゃぁまだ 恋した事ぁねぇんじゃが 5男も子がおるんよ。男も知らんし恋も知らんのに弟の素戔嗚の口車に うっかり乗って 産んでしもうたんじゃよ。」と 話しました。そこで神様達は「結婚をしない女神の会」を作ろうと 相談がまとまり アマテルが声をかけ 吉備中央町に 祀られている 全ての 独身の女神を 集め 恋の駆け引きの研究を 始めましたが 恋は気まぐれで 誰にとっても初舞台だったので何の結果も 出せませんでした。ましてや アマテルは伊弉諾の目ヤニ(左目の穢れ)ですし 弥都波能売神や埴安姫神は伊弉冉の小便やウンコだったので もう諦め 呆然とするしか ありませんでした。宇迦之御霊神は 稲の雄蕊と雌蕊が有って初めて稔る稲の神だっので諦めず 終に 日吉神社の オシメ様と言う神様を 探し当てました。人間の酒の席では 少しばかり年を重ねた女性をオシメ様 オシメ様 と言って蔑んでいました。しかし 本当はオシメ様は 注連縄神社の御祭神の天鈿女の事と知ると目ヤニの神様は「なんだ。知ってる。の天太玉の娘ね。ドガやドラクロアが好みそうな女神よ。ポッチャリ目の小太りで 平面的な 面勝な 女神。お多福とか お亀とか 猿女君とも 呼ばれるわ。踊って歌って鏡を出して うちを 親子して 騙したのよ。でも 男を悩殺する達人。伊邪那岐の褌(袴)から 生まれた無粋な 神 猿田彦だって 一ころだったの。オシッコの神 ウンコの神様 。見め麗しく慈悲深いんじゃけえ 自信を もちなされ。」と 言うと天鈿女神が これ以上の汚名を着せられちゃ敵わんと思い「おしめ様とはうちの事じゃ。」と自白のです。独身の神々は恋の名人の神の出現に 喜び教えを乞いました。すると天鈿女神は 低い鼻を 高くして「なんぼう美人でも グラマーでなけりゃぁ男ぁ振り向かん。もそっと ふっくらになって お高く気取ってねえで うなじぃ見せたり谷間ぁ見せたり 腰の帯位ぇ 緩めたりしんされぇ。と講習したのです。すると会の女神達は赤々と 火を灯し 宮の周りに 輪を作って 並び 薄手の浴衣に着替え 肌をチラチラ見える振り付けの踊りを 唄に合わせ踊りました。「何事がおこった。妖怪でも出たのか。」と 村の腕に自慢のある 百姓の男達は 肥桶を担ぐ天秤棒を武器にして 宮に集まって来ました。肥桶棒を持つ筋肉隆々の男達を見るとオシッコの神様とウンコの神様は「うち等ぁ運んでくれる。」と 期待マックスになりました が男達は美過ぎ 又 神神しいい女神達を遠くから眺めて楽しんでばかりで言い寄って来ません。女神達が神力で耳を澄ませると「綺麗な花にゃぁ刺が有る。触らぬ神に祟り無し。」等と ヒソヒソ話を していました。女神達は「日本書紀や古事記の続きぃ 書いて書いてくれる お人が 出てこねぇと うち等ぁ恋もできん。」と言ってそれぞれの宮に鎮座し直しました。男達は 毎年 お盆になるとあの女神達に逢いたくて内心を隠し 家族の者に浴衣を着せ踊るようになったとさ。
男と言う動物は 女性に嫌われるのを怖がり男らしく振る舞えない臆病な動物のです。いざ 女性を守ろうと いう時には 蛮勇を振 います。勿論自分の遺伝子 を残そうとするのは 男の 本能ですので 性の営みを求める男の中には 暴走する奴も います。しかし 殆どの善良で我慢強い男は 女性からの 積極なアプローチを 待ちわびているのです。これでお仕舞 。年始の屠蘇に 酔いどれた 爺iぃ一人の子守歌。ララバイ。ララバイ。お仕舞よ 令和年’(025年)元日」
上竹 豊野 オヤッティ様 Oyatty-sama
上竹 大八幡神社にはオヤッッティ様と言う犬の様で犬でなく 狼の様で狼で無く 狐の様で狐出ない 妖怪の様で妖怪出ない 神霊のようで神霊でない不思議な性格を持った白い色をした神の御崎のような不思議な精霊が住んでいると言われます。夜中 暗い道を参拝者が 訪れると何処からともなく現れて 身の回りを 回って参拝者の匂いを 嗅ぎまわり 参拝者の願いを察知すると 参拝すべき 摂末社に案内し姿を消すのです。邪な願いを持っていると 察すると 途端に狂暴となり 追い払うと言うのです。まるで 八幡様のお遣いのように ふるまいますが 八幡様のお遣いは 鳩ですから八幡様のお遣い(御崎様)ではありません。
それに末社の淡嶋神社の参拝者にも おせっかいを 焼くのです.病気に 罹りそうな参拝者が 来ると 発病を予告し 病気に悩む参詣者には 対処の仕方を教え 運命(為るべくした結末)を 予告するのです。淡嶋の神は 下の悩み事の神様です。下の(腰から下)病気に 御利益があると下の造形を 彫刻した物が 奉納されました。それ故に 秘密の恋の成就を願う 若い男女の逢引の場所と なりました。「男女同席するなかれ。」が 道徳基準の頃には 淡島神社に 男女が忍んで逢引する事は 世間を恐れぬ不埒事でした。そういう 不埒物が 参拝にに来るとオヤッティが現れ 純愛かどうかを調べ 不順行為でないとわかると 人目につかぬ所に 案内し見守ってやったのです。出歯亀達には 鉄槌を下し 酷く断罪しました。すると 禁断の恋が成就し下の造形物が 奉納されました。淡嶋神社の堂内がそれ等で 満たされる頃には 逢引の名車となり 恋の行脚が 流行したそうな。「村人口伝」 オヤッティ様:大八幡神社の拝殿の前には やたらにでかい尾の狛犬が 半身で構えています。大きな尾の狛犬も 珍しいのです が半身に構える狛犬も 珍しく人目を 惹きます。大きな尾は八つ(オヤッ。尾八つの狛犬 )に 別れています。この狛犬が オヤッティ様でしょうか。拝殿と 淡島神社の間の鳥居に 祀られています。尚 大八幡神社に祀られていた町指定重要文化財に指定されている狛犬は 秘蔵されているので拝見する事はできません。しかし 市の保有する資料によると 日本の神狐としては 最も古い部類に属し 張りぼてらしく 尻尾は 壊れているようです。令和6年(2025年)1月23日
豊野神社(現在は 東豊野神社に成っています)にも オヤッティ様がおります。東豊野神社の 主催祭神は 吉備津彦命(五十狄芹彦命)ですが その御崎様を著者は知りません。豊野神社には 善覚様 恐らく 善覚稲荷神社が祀ってあったようで 善覚様の遣いが オヤティと呼ばれる狐で 発病を予告(素戔嗚の御神徳)してくれるそうです。「村人口伝」」東豊野神社を訪ねて見ると 2社の稲荷神社が 末社として祀られています。左手の赤い社が善覚社です。神狐(狛狐)は どこにでも ありそうな姿をしており オヤッティと呼ばれるような像は 見つかりませんでした。小山善覚坊は 狐を意のままに扱える術を持つ 修験僧で 当時伏見稲荷から木山寺に稲荷神を勧請しましたが 稲荷神の神の力が 善覚坊の力より勝り ありあまる力を 木山神社の祭神である 須佐之男命に抑えてもらい 寺と神社の間に「善覚神社」を立て稲荷神を 祀ったとされます。従って 善覚稲荷神社の祭神は 稲倉魂神(稲の神)と須佐之男命の子孫の八王子等です。昔は お稲荷様の眷属である 木山狐75匹が 祀られていたとされます。その中には 八尾の狐がいたかどうかは 知りません。木山神社に 著者は参った事が無いのですが 木山神社には 八本の尾を束ねた 巨大な尾を持つ 狛犬が 有るそうです。75匹の狐の中に にの狛犬が 混じっていたなら いくら 狐使いの名人であろうと その力を須佐之男命の力 を借りなければ 抑えられなかったでしょう。オヤティ様って 末社に お節介をやく癖が ありますねぇ。令和6年(2025年)1月23日
オヤッティに似た 話があります。「術」と言う字の 成り立ちに関する 伝説です。術と言う字を 分解してみると 「行」の字の中心に 犬に似た字が 入っていますが 犬の様で犬ではありません。勿論 狼でもなく狐でもありません。。犬に 長い尻尾が 付いています。実は 魔物を 表しています。則ち人の行き交う所には 訳の分からない魔物が 居ると言うのです。人の往来を邪魔する魔物です 。この魔物を退ける業が 術とされます。それができるのが八衢比古命・八衢比売命で 道俣神と言います。伊邪那美命が 火之夜芸速男神(火之迦具土神)を 産むと 女陰を焼き 亡くなりました。愛する妻を 取り返そうと黄泉国まで 追いかけていった 伊邪那岐命ですが 伊邪那美命と喧嘩別れし i地上迄 戻って来て 竺紫の日向の橘の小門の阿波岐原で 黄泉の国の穢れを 払うため 禊ぎをしました。その時着ていた衣類を次々と投げ捨てると 12柱の神が 化生しました。御褌Mihakamaから道俣神が成ったとされます。八街とは 多くの道が交差する所で 天孫降臨の時猿田彦命(八街神)が高天原軍を阻んだ所で天鈿女命(八街比売神)と出会った処です。猿田彦命は 八幡神社等の祭の行列の 先祓いを務める神です。
令和6年(2025年)1月23日「初夢の中で 妄想する爺の物語」